バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルの演奏で、ヨハン・シュトラウスのワルツ、ポルカ集を聴く。
バーンスタインを大好きな福永陽一郎が昔、「バーンスタインの演奏はどれも好きだけれど、ヨハン・シュトラウスだけはどうも・・・・・・」というようなことを言っていた。そのことをこのディスクを出したときに思い出した。
だから、一体どんなひどい(?)ものなのだろうかと楽しみにして聴いた。
確かに、クラウスやボスコフスキーらの、おっとりとしていて濃厚な甘さのあるウィンナ・ワルツとは違う。ニューヨーク時代のバーンスタイン特有の、元気いっぱいで覇気に溢れたシュトラウスだ。全然悪くない。オーケストラもうまい。「青きドナウ」の出だしのホルンは雰囲気たっぷり、「常動曲」でのファゴットとピッコロの上手さといったらない。気に入った。
けれど、今こうしてバーンスタインの演奏を普通に聴けるのは、カルロス・クライバーを始めとして、毎年様々な国のいろいろな指揮者が出演するようになったニュー・イヤー・コンサートに慣れたせいだからかも知れない。
1967年-1975年、ニューヨークでの録音。
ペドちゃん。
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