「オペラのひととき」に足を運びました(2018年5月12日、百人町、スタジオ・ヴィルトゥオージにて)。
遠藤紗千(ソプラノ)
松岡幸太(テノール)
河野真有美(ピアノ)
ソプラノの遠藤さんは、風邪をこじらせて歌を歌えない、というハプニングがありました。
でも、それを残りのふたりは、彼女の不在を補って余りあるパフォーマンスをしました。
当初のプログラムは、「愛の妙薬」、「仮面舞踏会」、「蝶々夫人」から、それぞれアリアとデュエットという構成でしたが、ここはテノールのアリア一本。
爽快でありつつ、熱狂的な輝かしい歌声を聴かせてくれました。
そのあとは、「トラヴィアータ」、「リゴレット」、「トゥーランドット」、から有名なアリアを披露。
後半は、カンツォネッタが中心。「フニクリ・フニクラ」や、「帰れソレント」、「オー・ソレ・ミオ」などを歌ってくれました。それはとても急場しのぎというものではなく、ライヴとして完成された素晴らしい歌唱だったと感じました。
テノールは、あたかもパヴァロッティのような、透き通った冬の青空のような歌声。
ピアノは艶があって、濃密な響きを聴かせていました。とくに後半は初見とのことでしたが、ソツのない以上の充実した演奏を聴かせてくれました。
大変なトラブルはありましたが、松岡さんの見事なMCを初めてとして、充実のコンサートさったと思います。
パースのビッグムーン。
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