フランチェスカッティのヴァイオリン、バウムガルトナー指揮ルツェルン祝祭弦楽合奏団の演奏で、バッハのヴァイオリン協奏曲2番を聴きました(1971年7月、ルツェルンでの録音)。
フランチェスカッティによるバッハのコンチェルトが存在するとは、寡聞にして知りませんでした。なので、先週に高田の馬場のディスク・ユニオンで見かけて迷わず入手。
この曲はシェリングとグリュミオーのヴァイオリンで愛聴しています。前者の厚みと風格、後者の粋を気に入っています。
フランチェスカッティのものは、なんとも優美。そして透明感があります。なめらかで、脂臭いところは皆無。若いころみたいに小回りをきかせるところは少ないけれど(曲の質にもよるかな)、ところどころで聴くことができるポルタメントはいいスパイスになっています。
バウムガルトナーのオーケストラは、肌理が細かくて艶やか。美しいソロと溶け合っている。想像しうる限り、最上のストリングスと言えるかもしれません。
日曜日の朝に、濃いコーヒーを飲みながらバッハのヴァイオリン・コンチェルトを聴くことは、人生の至福のひとつですネ。
パースのビッグムーン。
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