梯剛之さんのピアノリサイタルに足を運びました(2023年10月9日、東京文化会館小ホールにて)。
梯さんのリサイタルを聴くのは、たしか2度目。今回もシューベルトがプログラムにあるので、また陽だまりのような音楽が聴けるのかと期待しましたが、予想通りでした。
厚くて広がりのある中低音と温かみのある高音。音に酔いしれ、6曲はあっという間に過ぎ去った。
「熱情」は、さらに分厚い意匠でした。古寺の鐘の、長い響きに気が遠くなりそうになった。
「夜のガスパール」も骨太。線の太さを保ちながら、幻想的な空気を醸し出しているようであり、とても聴きごたえがありました。
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