『ヴァレンタインの日にヴァレンタインのソナタ』を聴きに行きました(2020年2月14日、近江楽堂にて)。
本村睦幸(リコーダー)
角谷朋紀(ヴィオローネ)
中川岳(チェンバロ)
演目は、ヴァレンタインのソナタ3曲、コレッリのソナタ、ヴァレンティーニのソナタとパスクィーニの鍵盤曲。知った名前はコレッリのみでしたが、どれも楽しく聴くことができました。
なかでも気に入ったのは、ヴァレンティーニ。華やかで旋律も美しく、1週間の仕事の疲れが溶けて流れるような感覚を覚えました。古楽の初心者としては聴いてわかりやすい音楽でもあったように感じます。
ヴィオローネを聴いたのも初めて。チェロとコントラバスとの中間くらいの音域だそうで、ヴァレンティーニにおける短いソロ部分での鄙びた響きは、時空を超えた味わいがありました。
パスクィーニでのチェンバロは、冴え渡るテクニックに加えて、高潔とも言える切れ味があり、圧倒されました。これから注目したいチェンバリストです。
リコーダーは終始、たっぷりとなめらかで豊潤な響きを、ホールいっぱいに満たしました。典雅な音色もさることながら、なにより去りゆく雲のような歌心に満ちている。
コンサートのテーマから期待はしていましたが、終演後にチョコをいただきました。ありがたくワインのあてに〜。
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