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曽我大介指揮日本IBM管弦楽団演奏会

2010.05.29 - 演奏会

すみだトリフォニー・ホールは開場前に長蛇の列。プログラムによって入りが変わることがあり、この日は大盛況。
全席自由席で普段は1階の真ん中あたりに座るのだけど、すでに一杯に近かったので最前列に座る。ここはいい位置だった。
ビゼーの「カルメン」は演奏会形式。美術はないものの衣装と演技はほぼオペラそのままのスタイル。オーケストラを舞台の奥にずらせて前面の3~4メートルをあけたところで演技をする、といった趣向。歌手に加えて、オーケストラと指揮者も観られるわけで、これはうまい工夫。
カルメンやホセをはじめとして、色とりどりの衣装を着こなした合唱のメンバーが、まさに眼前3メートルのところで歌を歌い、喜んだり悲しんだりするわけで、これはまったくド迫力ものであった。息継ぎの音はもちろん、喉がふるえているところや、目じりのかすかなシワまで(失礼)手に取るようにわかるのだった。
歌詞は日本語で歌われており、これは正解。細かいセリフを覚えていないからわかるのが助かるし、言葉のつなぎ方がフランスと違っているところあたりが面白い。
歌手はそれぞれ声もニュアンスも素晴らしい。オーケストラを相手にすると声がかき消えがちになることがあるが、そんな懸念はなくむしろ逆に声のほうが大きかったりしていた。
オーケストラも安定していて、ことにフルート、ファゴット、コントラバスの技が冴えわたる。

それにしても「カルメン」はやはり素晴らしい。一幕の後半のミカエラとホセとの二重唱のあたりは退屈だと思うが、そこ以外はまったくもってスリリングで流麗。もっとも有名であるし、やはりもっともすぐれたオペラのひとつである。楽しかった。


浪川佳代(カルメン)
鵜木絵里(ミカエラ)
豊原奏(ドン・ホセ)
菅井寛太(エスカミーリョ)
日向ひまわり(講談)
IBMオンデマンド合唱団

2010年5月29日、すみだトリフォニー・ホール。
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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま おはようございます〜

アマチュアでオペラの全曲公演
凄いですね〜、きっとどっかの車のメーカーの支援をお受けになっているのではないかなと思うのですが〜。

私もオペラは1度、バレエも1度だけ演奏したことがありますが、大変ですよ。
お江戸には上手いアマチュアの方が多いのかもしれませんね〜。私などはまだまだです、爆〜。

合唱団がでてくれると、チケットがはけるんですよね、あの方々は家族や友人をいっぱい連れてきてくださるんで〜。けど、凄いですね〜。カルメン、やはり良い曲ですからね〜。

(*´ω`*)
2010.05.30 Sun 08:40 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

この公演は、一部をカットした抜粋版でした。全部で1時間40分程度だったかと思います。説明不足ですみません。
演技とオーケストラを同時に観られたので、面白かったです。指揮者がたびたび後ろを向いてキューを出していました。

>合唱団がでてくれると、チケットがはけるんですよね、あの方々は家族や友人をいっぱい連れてきてくださるんで〜。

なるほど、オシャレをしたおばちゃんがたくさんいましたよ。若い女性もけっこう多かったですね^^
2010.05.30 17:37
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