早稲田大学交響楽団のニュー・イヤー・コンサートに行く(2017年1月14日、練馬文化センター大ホールにて)。
新しい年も14日にもなると正月気分は抜けているけど、クラシックのニュー・イヤーはだいたい中旬くらいまで続いているよう。三が日を除いて土日、ということだと、このへんまでくるのかな。
さて、指揮者の曽我大介はわりと最近に何度か聴いていたけど、ワセオケを聴くのは約30年ぶり。昔から音大に負けないくらいの技量があると云われていたが、さて今はどうなのだろう。
果たして、素晴らしかった。
ホルン、ファゴットを始めとした個人技が高いことに加え、弦楽合奏がよかった。
曽我の指揮は切れ味がよく、推進力があってとてもイキイキとしたもの。栓をあけた瞬間の炭酸みたい。またアリアの合わせも完璧であり、音量の塩梅も適切。それに対しワセオケは新鮮なゴムみたいな弾力のある演奏で応えていて、間然するところがなかった。
弦楽合奏は特に弱く響かせるのが難しいが、ふうわりと柔らかな響きを醸し出していて、素敵だった。
このオケがアマチュアのなかでトップクラスだということは疑えない。
あと、特筆したいのは高橋維のソプラノ。アンコールの夜の女王のアリアでは、あたかもルチア・ポップを思わせる、引きつるような最高音を色香を纏いつつ難なく出して、驚かされた。彼女はとてもいいソプラノ。
ロッシーニ / 「セヴィリアの理髪師」より
序曲
「今の歌声」
「私は町の何でも屋」
モーツァルト / 「フィガロの結婚」KV492より
序曲
「楽しい思い出はどこに」
「さあ目をあけろ」
三善晃 / マリンバと弦楽合奏のための協奏曲
マリンバ独奏:小杉 真澄
ニコライ / 「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
レハール / 「メリー・ウィドウ」よりワルツ
レハール / 「金と銀」 作品79
ヨハン・シュトラウスⅡ世 / 皇帝円舞曲 作品437
ソプラノ / 高橋 維
バリトン / 吉川 健一
パースのビッグムーン。
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