山下一史指揮 新交響楽団の定期演奏会に足を運びました(2021年7月4日、東京芸術劇場にて)。
ブラームス・プログラム
・大学祝典序曲
・ハイドンの主題による変奏曲
・交響曲2番
熟練の指揮者と手練れのアマチュアオケによる演奏は安定感抜群。
とりわけ好きだったのは、ハイドン変奏曲。いくぶん速めのテンポでもって流麗に仕立て上げていて、カラカラに乾いた喉に滲みる清涼飲料水のように心地が良いものでした。これは初夏の味。
シンフォニーも心持ち速め。どのセクションも見事だったけど、とくに木管群とホルンはよかった。前者は瑞々しくも整然とした佇まいが凛としていたし、後者のきめ細かな響きに夢心地。こんなふうに吹けたら、どんなに気持ちいいことだろう。
外は雨でも、心は晴れやか。
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