古典四重奏団の演奏会に足を運びました(2022年10月30日、東京オペラシティ・リサイタルホールにて)。
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲15番
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲13番「大フーガ」
この団体による「大フーガ」を聴くのは二度目。何度でも触れたいと思っているし、今日もよかった。
今回も「大フーガ」の代替フィナーレを割愛する形。ベートーヴェンの最初の構想のままで演奏されるということですね。とてもチャーミングな代替フィナーレも捨てがたいけれど、わがままは言うまい。
4名の弦はしなやかでひっかかりがなく、まるで一人が弾いているかのように緊密。とりわけ、第1ヴァイオリンの音色のきめ細かさに感服しました。メンデルスゾーンの「弦楽八重奏曲」における、カール・ズスケの神がかったような音色を想起しました。
ときには穏やかに、ときには強く、心を揺さぶられました。疲れているのかなぁ。
15番も充実した演奏だったと思います。
川原千真(第1ヴァイオリン)
花崎淳生(第2ヴァイオリン)
三輪真樹(ヴィオラ)
田崎瑞博(チェロ)
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