二期会の制作によるワーグナー「パルジファル」公演に足を運びました(7月17日、東京文化会館大ホールにて)。
この公演で素晴らしいと感じたのは、アンフォルタスとパルジファル。
前者は情けない王様なんかじゃなく、堂々たる威容をもった歌唱。後者はヘルデンテノールという、ある種の称号を受けるにふさわしかった。ふたりとも好きな歌手なので、贔屓の引き倒しかな。
ヴァイグレとオーケストラは弦楽器を中心に好調だったと思います。
演出については多くを語らないけど、全編に渡って音楽に集中できないものでした。意図的に音楽の邪魔をしていると邪推するほどです。宮本氏はワーグナーを馬鹿にしているのかな。
そんなわけで、後味の悪い公演になりました。
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:宮本亞門
アムフォルタス:清水勇磨
ティトゥレル:清水宏樹
グルネマンツ:山下浩司
パルジファル:伊藤達人
クリングゾル:友清 崇
クンドリ:橋爪ゆか
第1の聖杯の騎士:新海康仁
第2の聖杯の騎士:狩野賢一
4人の小姓:宮地江奈、川合ひとみ、高柳 圭、相山潤平
花の乙女たち:宮地江奈、松永知史、杉山由紀、雨笠佳奈、川合ひとみ、小林紗季子
天上からの声:小林紗季子
合唱:二期会合唱団
管弦楽:読売日本交響楽団
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