ジョナサン・ノット指揮 東京交響楽団の演奏会に行きました(2017年10月15日、初台、東京オペラシティ大ホールにて)。
ハイドン 交響曲86番
ハイドン チェロ協奏曲ハ長調
モーツァルト 交響曲39番
ノットの指揮を聴くのは3回目。ただ、いわゆる古典派の曲を聴くのは初めてだったので、いろいろな意味で楽しみにしていました。
ハイドンのシンフォニーはいくぶん速めのテンポ。筋肉質で推進力の強い演奏。健康にピンと張った鞠が、歓喜に包まれながら弾んでいるような、そんな弾力感が素晴らしかった。この日の演目のなかで、もっとも好きでした。
チェロはイェンス=ペーター・マインツ。初めて聴くチェリストでした。
音色はやや細めのストレート、濁りの少ないチェロを聴かせてくれました。チェロはあまり大きな音が出ない楽器と認識していますが、ノットのコントロールもあり、決してかき消されなかった。
2楽章の、ブリテンによるカデンツァはとても叙情的。お匙はんぶん、近代の味。
いい演奏でした。
最後のモーツァルトはピリオド奏法によるもの(ハイドンがそうであったか、何故か記憶にない。。)。
序奏は部分的にかなり速く、古楽器によるアプローチを感じさせました。主部以降はテンポは落ち着きましたが、いかんせん、ノン・ヴィブラートの音がザラザラとしたように聴こえ、どうも腑に落ちない。だから、2楽章以外で反復を繰り返した熱演であるうえ、とてもイキイキとした仕上がりだったと感じるものの、
音色の面で好みではありませんでした。
編成はヴァイオリンの対抗配置。
ただ、席が真横だったので、それはあまり関係ないかもしれません。
パースのビッグムーン。
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