ブダペスト弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲3番を聴きました(1958年11月、ニューヨークでの録音)。
この弦楽四重奏曲は、作品18の1番から6番までの作品のなかで、最初期に書かれたもの。1798年と云われています。
ベートーヴェンの多くの作品のなかでも、これほどまでに幸福感に満ちた音楽は、ほかにそうはないのではないでしょうか。
ブダペストの演奏は非常に明快な楷書書き。音色は、やや硬め。リズム感も音程もいいけれど、なんといっても、中低音部であるヴィオラとチェロの存在感が大きいところが特徴です。第1ヴァイオリンと同じくらいに、音が出ている。そのため、音楽にたっぷりとした厚みと立体感が醸成されています。
名曲の名演奏です。
ヨーゼフ・ロイスマン(Vn)
アレクサンダー・シュナイダー(Vn)
ボリス・クロイト(Va)
ミーシャ・シュナイダー(Vc)
パースのビッグムーン。
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