チッタディーノ歌劇団(文京区民オペラ)による、プッチーニ「ラ・ボエーム」公演に足を運びました(2023年3月12日、文京シビック大ホールにて)。
歌もオケもレベルが高く、いささか月並みであろう「笑いあり涙あり」という言葉を自然に使いたくなる公演でした。
歌声とオケは適度に残響のあるホールに溶け合い、艶々の響きを醸し出していて心地が良かった。
歌手でとくに気に入ったのは、ロドルフォとマルチェッロ。背筋がピシッと伸びたような声は輝かしく、力強いものでした。
オケは終始、機敏で柔らか。指揮者は全体をおおらかにリードしているようで、揺るぎない安定感がありました。
2幕の少年少女合唱と鼓笛隊は、可愛くて楽しいもので、ホンワカしました。
S席で4000円。ちょっと世知辛い言いかたになるけれど、コスパは新国よりずっと優れていると思います。
指揮:平野 桂子
演出:直井 研二
ミミ:谷原 めぐみ
ロドルフォ:岸浪 愛学
マルチェッロ:増原 英也(賛助出演)
ムゼッタ:山﨑 陶子
ショナール:山本 竜介
コルリーネ:水島 正樹
パルピニョール:持齋 寛匡
ベノア:内田 雅人(賛助出演)
アルチンドーロ:鹿野 由之 (賛助出演)
合唱:CITTADINO歌劇団合唱団、フレーベル少年合唱団
管弦楽:CITTADINO歌劇団オーケストラ
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