シャネル・ピグマリオン・コンサートに足を運びました(2019年11月9日、銀座、シャネル・ネクサス・ホールにて)。
メンデルスゾーン
ピアノ四重奏曲2番
弦楽五重奏曲2番
今年ピグマリオン・コンサートに出演したソリストのアンサンブルによる演奏。合奏は即席とも云えるものだけど、若々しく活気のある弾きぶりに出だしから最後に至るまで魅せられました。
ピアノ四重奏はメンデルスゾーンが14歳のときの作品。すでにじゅうぶん完成されています。ここではチェロの金子さんがリードしているように見受けられ、アンサンブルをガッチリと支えていた。終楽章の終わりが少々くどいところは、後のブラームスを想起させました。
弦楽五重奏は晩年の曲。といっても36歳のときのものですが。出だしのヴァイオリンが素晴らしい。傑作「弦楽八重奏曲」の1楽章を彷彿とさせます。周防さんのヴァイオリンは切っ先鋭く、天空を舞うようであり、強靭なしなやかさを持っていた。中さんのヴィオラも響きにコクがあってよかった。
全曲のなかで何か所か、背筋がしびれました。聴きごたえのあるコンサートでした。
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