シャネル・ピグマリオン・コンサートに足を運びました(8月7日、銀座、シャネル・ネクサス・ホールにて)。
福田麻子(ヴァイオリン)
吉竹優(ピアノ)
福田さんは前口上で、前半のプログラム(ブラームスとシューマン)はこの時季らしく湿度が高い、というようなことをおっしゃっていたが、それは彼女の強直な太筆を思わせる響きで、より一層の季節感を醸し出していたようです。
それは濃厚なカラメルソースのように、甘く、ほんのり苦く咥内に広がる感覚。それはふたりの作曲家に共通しており、なるほどブラームスはシューマン直系の作曲家なのだなと、わかったような気にもさせられました。
グリーグは、もっとサラリとしていて、淡い情感が涼やか。ピアノはまさに「抒情組曲集」の世界。前半に比べると、ホールの室温が数度下がったように感じられました。
ピグマリオンコンサートを聴くのは6回目になりますが、ハズレなし。
ブラームス:5つのリートより「調べのように私を通り抜ける」
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ1番
ブラームス:F.A.E.ソナタよりスケルツォ
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ2番
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