かっぱ橋歌劇団による、モーツァルト「ポントの王ミトリダーテ」公演に足を運びました(8月6日、旧東京音楽学校奏楽堂にて)。
このオペラはモーツァルト14歳のときの作品。初めて聴きましたが、高音を保ちながらのトリルやレチタティーヴォの多用、それから正味3時間程度かかるところから、ヘンデルのオペラを想起しました。
若書きだけれどモーツァルトはすでにモーツァルト。「フィガロ」のようなキャッチーなメロディーは見当たらないものの、音楽に集中できるシンプルな演出の効果もあり、軽やかで瀟洒な響きをじゅうぶんに堪能。
伴奏はピアノ五重奏。レチタティーヴォにはピアノが寄り添い、違和感ありませんでした。
3時間ということもあり聴く前はいささか気が重かったけど、全体を通して楽しい時間を過ごすことができ、満足。
ミトリダーテ:中井亮一
アスパージア:牟田智子
シーファレ:堀内晃子
ファルナーチェ:斎実希子
イズメーネ:正岡美津子
マルツィオ:宗像成弥
アルバーテ:内田昌美
指揮:高野秀峰 アンサンブルK
演出:舘亜里沙
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