ムーティ指揮フィラデルフィア管/レスピーギ「ローマの松」 他爽快に晴れ渡った休日の朝。わけもなく外に出たくなり、ぶらぶらと散歩がてら近所のスーパーに。
休日の午前というのは、セールをやっていることが多いため、けっこうヒトも出ている。
それにしても、平均年齢が高い。
昼飯と晩酌のつまみにワインとひき肉とスパゲティとチンゲン菜を買い込んだのはいいが、老婆の引くキャリーに足を轢かれるわ、小銭を財布から出すのに1分くらいかけているおばちゃんが前にいるわで、散々である。もう何でもありなのだな。
負ける。
「ローマの松」を久しぶりに聴く。十数年ぶりか。CDを買ったのもこれが初めてだ。
この曲のディスクを長らく買わなかったのは、初めて聴いたのが実演だったからだろう。
「アッピア街道」の、天井をつんざくほどの大音響は、家庭ではとても出せるものではないと思っていたのである。あのときはNHKホールが揺れた。音楽としてどうだったかはまるで覚束ないが、あの音量と振動は今でも色あせない思い出になっている。
このたび購入したのは、ムーティとマリナーがそれぞれ「ローマ三部作」と「古風な舞曲とアリア」を振ったブリリアント盤。原盤がEMIということが関係するのか、このCDでもボリュームのつまみを通常の1.5くらいにあわせておかないと満足な音が出ない。音質自体は悪くない。
フィラデルフィアは相変わらず豪奢な音を聴かせてくれる。ムーティが引き締めているせいか、豪奢で、なおかつ筋肉質な音だ。
トランペットやクラリネットを始めとして個人技がいいはもちろんだが、やはりオルガンを含めた「アッピア街道」でのハーモニーの輝かしさは、このオケならではのもの。★音楽blogランキング!★にほんブログ村 クラシックブログ無料メルマガ『究極の娯楽 -古典音楽の毒と薬-』 読者登録フォーム
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マリナーの「リュートのための古風な舞曲とアリア」も一部聴きました。ルネサンス時代に思いを馳せながら。レスピーギは編曲したのみで、実際に作曲したのは、16~17世紀の人なのですね。今回CDを購入して初めて認識しました。誰ひとり知っている人はいませんでしたが(笑)。