フリッチャイのモーツァルトこのCDは、収録曲が魅力的です。
・「フィガロの結婚」序曲 ベルリン放送饗
・「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 ベルリン・フィル
・交響曲第39番 ウイーン饗
・交響曲第40番 ウイーン饗
演奏は、最初の2曲がいい。
「フィガロ」は快速なテンポでぐいぐい進みますが、
沸き立つような木管の歌と、リズム感が抜群で、思わず貧乏ゆすり
をしてしまうほどです。
同曲中、ベストの演奏かも知れません。
「アイネ・クライネ」はベルリンの弦が相変わらず強烈で、
ほっておけばパットン大戦車軍団のような惨状になってしまう
ところを、押さえに押さえて押さえつつ、コクのある、尚且つ
軽快な音楽をひねり出しています。
交響曲のほうは、ちょっと音がこもり気味なのが難点ですが、
40番の冒頭は、ゆっくりなテンポでしみじみ歌わせていて、
ききのがせません。
この指揮者の良いところのひとつは、細かい部分の音の編み方が
丁寧なので、とても音楽がいきいきしていることです。
そうした作業は、恐らく、とても時間と手間がかかるので、
このCDでも手兵のベルリン放送饗とのものが、もっともしっくり
いっているのではないでしょうか。
なにをいまさらですが…。
それにしても、フリッチャイ。
名前が軽い。
大きなお世話なのですが。
これが原因で(?)若い頃はあまり重要視せず、ロクに聴いたことは
ありませんでした。
まったくもって、愚か者でした。
でも、名前がもし違ったものであれば、日本ではもっとガンガン
ブレイクしたのではないかと、推察するのであります。
と、言い訳をしたりして。
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