モーツァルト 管楽器のための協奏曲集 コンセルトヘボウ室内管弦楽団退職ついでに禁煙でもしてみるか。ということで手に取ったのが阿部眞弓の『「禁煙」科の医者が書いた7日でやめる本』。
喫煙の害をじわじわと説きつつ、心理的に禁煙を迫ってくる。そのひとつが、喫煙することのメリデメを洗い出すことによって、自分を納得させるという方法。
試してみよう。
【私が煙草を吸うメリットとデメリット】
メリット:
・おいしい
・間が持つ
・煙を見るのがすき
・ストレス解消になる
デメリット:
・お金がかかる(1日に1箱で410円、月に12,300円、年間だと147,600円)
・外で吸う場所を探すのが億劫
・吸わない人に迷惑がかかる
・持ち物が多くなる
・健康に悪そう
こうみると、ややデメリットが大きいかなくらいなのだが、セイセイによればデメリットはさらにあるのだという。
・体力が落ちるので根気と集中力が減退する
私は学生時代から吸っているから、仕事の能率ということでは経験上比べようがないのだが、もしそうだとするとこれは大きなデメリットであることは間違いない。
とはいえ「いっそのこと禁煙しよう」と宣言するほどには、まだやる気がないのも実感なのである。
まあ、おいおいだな・・・(←こういう輩は禁煙できないとセイセイは仰っている)。
音楽は、モーツァルトのファゴット協奏曲。
どっしりとコクのあるファゴットが存在感たっぷり。グスタヴォ・ヌニェスという奏者、名前を初めて聞いたが、コンセルトヘボウ管弦楽団のヒトなのかな。並みの奏者ではないとみた。音の密度が濃いし、技巧も冴えわたっている。とてもいい演奏である。
合奏の音色は、弦楽器がややヴィヴラートを抑えたような感じなので、モダンのなかにほんのりと古楽の匂いを感じさせる。つややかななかに木の香りがそこはかとなく漂う。
それにしてもこの曲、普段はあまり聴くことはないのだけど、こうしてじっくり向き合ってみると、頬ずりをしたくなるほどかわいらしい。繰り返し聴いても全然飽きないのだった。
このCDには他に、ホルン協奏曲第1番とフルート協奏曲第1番、それにオーボエ協奏曲がカップリングされていて、どれも楽しい。センスのよい企画だと思う。
2005年9月、アムステルダムでの録音。
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