ショルティ/シカゴ饗先日は、ショルティのことをチョビッと貶してしまったので、
名誉回復を。
ショルティはいわゆる原典主義者といわれる。ざっくり言って
しまえば、楽譜に忠実ということだ。
例えば、「英雄」の第1楽章のトランペットを吹かさないところや、
「ザ・グレイト」の終結部を尻つぼみに終わらせるところあたり。
しかし、楽譜に忠実でつまらなくなるときもある。
ブルックナーがそうだし、もしかしたらベートーヴェンもそうかも
知れない。
一般的に、ちょっと崩して演奏したほうが、よくなるようである。
ショルティのブルックナーは、今ひとつだ。
だけど、マーラーは、いい。
ということは、ショルティが演奏してつまらない曲はくずしたほうが
よく、ショルティで面白い曲は楽譜通りにやったほうがいいと
いうことになる。
その試金石がショルティなのではなかろうか!
なんて…。
酔っ払いの思いつきなので、読み流してください。
恐縮です。
それはさておき、ショルティの「第6」はいい。
この曲、名盤はいろいろある。
バルビローリ、アバド、シノーポリ、テンシュテット…
しかし、ショルティのは全く独特であり、他の演奏とは隔絶した
スタイルがある。
やたら尖った弦。
筋肉ムキムキのティンパニ。
叩き割れるようなシンバル。
ときには冷たく光る弦。
うねる金管楽器。
ターミネーター2のようである。
「機械的」とか「懐が狭い」など、批判はいろいろあろうが、
オーケストラをこれだけ鳴らしきって、かつ冷静沈着な演奏は、
前代未聞なのではないだろうか。
ストレス解消にもなるし。
以上
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