サイモン・ラトル指揮 フィルハーモニア管弦楽団 ホルストの「惑星」、ラトルがフィルハーモニア管を振った1回目の録音、ときに25歳。ときにワタシは高校1年であり、甲子園球児がおにいさんだと感じていたくらいなので、25歳といえばずっとオトナ。でも指揮者としては破格に若いわけで、そのあたりの年齢の按配がなんだかよくわからなかった。25歳でロンドンの名門オケを振った録音であるから、今思えばこれはちょっとした事件だったのかもしれない。などと思う反面、2011年現在に思うと、年代がごちゃまぜになっていて、若いんだかなんだかよくわからなくなってくる。
そういう思い込みを受け入れつつ聴く演奏は、若々しいといえばそれまでだけれども、ちょっと立ち止まってみると、勢い重視のものじゃないかと改めて感じる。ほんの少しモヤのかかったようなオーケストラの匂いを生かしながら、直線的に推進する。それは朝露のようにみずみずしい。埼玉の冬の夜空はなかなかに鮮明だから、これを聴きつつほんのひととき、宇宙への憧れに思いを馳せることができる。これが夜のおいしさ。
細部に拘泥していないから、おのおのの楽器のうまみの立ち昇りは、ちょっと薄いかもしれないが、そのへんは他の指揮者にまかせよう。
1980年12月、ロンドン、キングズウェイ・ホールでの録音。
利根川は銚子大橋のあたりの河口がもっとも幅広いように感じる。
海のよう。天気はイマイチでした。
この橋を渡りたいがために、タクシーで対岸まで。
そこはもう茨城。
特急さざなみ。銚子を出発して、成東、佐倉経由で東京へ。
このルートは、かつての野球王国なのですヨ。
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「惑星」の感想を書きましたが、実はラトルをあまり聴いていません。ウィーンpoとのベートーヴェン交響曲全集はもちろん、ベルリンの音楽監督以降はほとんど聴いていないかもしれません。
ウイーンとのものは、以前にFMで「英雄」とマーラー9のライヴを聴いたくらいかも知れません。
どうも昔よりの演奏家ばかり聴いている傾向が…。
マゼールの「惑星」は発売当初に図書館で聴きました。いい演奏だった記憶があります。聴きなおしてみようかな。カラヤン(ウイーンとベルリン両方)もよいですね。あとレヴァインも捨てがたいものがあります。