ベームの「田園」ワルターやクラウスのように、こってりと甘い戦前の香りが
するわけではない。
どちらかと言えば、頑固で堅い芸風を持つベームが、淡々と
折り目正しく演奏した田園である。
それにしても…。
いまさら、この演奏について語るなって!
今までFMとかヒトに借りたLPで何回か聴いたが、きちんと
購入したのは生まれて初めてなのです。
ちょっとだけ、語らせてください。
この演奏での主役は、ウイーン・フィルだ。
特にフルートとオーボエが活躍をする第2楽章。
コクがあって、コクがある。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズが、耳元で愛を囁いているようだ。
女性であれば、耳元でイヴ・モンタンが囁くような感じ、と言ったら
いいのだろうか?
モンタンは古いか。
ともかく、あまりの心地良さに、聴いていて眩暈がするくらいである。
酔っ払っているわけではない(今は)。
こういう音を引き出してしまったベームは、やはり只者ではない。
あたりまえか。(ひとりつっこみ多いなー)
結局、あまり語ることはないのだった。
自身の貧困なボキャブラリーをうらむばかりである。
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