ベルリオーズ「幻想交響曲」 ゲルギエフ指揮 ウイーン・フィル江戸川公園は桜並木が有名だけど、梅はどうかと思って歩いていたら、数株植わっていた。
頑張って咲いている。白とピンクのコントラストがいい感じ。
この携帯写真ではちょっと伝わりにくいな。
ゲルギエフの「幻想交響曲」を聴く。
1楽章は中庸な演奏。ウイーン・フィルの柔らかい響きが心地よい。
2楽章はスタイルはいささか泥臭いものの、ウイーンの音色が良く生かされている。ことにハープの優美な色合いがいい。コルネットはなし。
3楽章は緻密。テンポをゆっくり目にとって深みをみせる。また、音のダイナミックレンジが広い。コーラングレやオーボエのなんてひかえめな音。それに比べて、ピチカートに乗って迫るクラリネットは強力! 雷は起伏が大きいが肌理は粗い。
4楽章は重厚。厚みのあるティンパニの音がこの楽章のスタイルを象徴しているよう。チューバがよく聴こえて、彩りが豊か。
終楽章は白熱。出だしは低弦とティンパニが重心の低いアプローチで迫るが、だんだんといろいろな楽器を巻き込んで熱を帯びてくる。ラストは丁寧にメリハリをつけて盛大に締めくくられる。
全体を通して熱い演奏。それはあくまで健康的な熱さであって、狂気の色は薄いようだ。
2003年5月、ウイーン、ムジークフェラインでのライヴ録音。
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