「日本代表」のワールドカップが終わって、なんだか落ち着いた。
普段はJリーグすら見ない、4年に1度のにわかファンでしかないのだが。
もちろん、勝ち進んで決勝トーナメントに出てほしかったけれど、
その反面、ちょっと厚かましい期待でもあった。
世界の壁は、あの強豪だったベルギーやコロンビアでさえ、
本選にすら出られないほど高いものなのだから。
他国の試合は、ホントに気楽に見ることができる。
サッカーというスポーツを楽しむのには、こちらのほうがいい。
さて、昨日書いたシャンゼリゼ劇場シリーズの続き。
プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番
ニキタ・マガロフ(ピアノ)
マタチッチ指揮フランス国立管弦楽団
(1963.12.29 SSCD001)ニキタ・マガロフロヴロ・フォン・マタチッチマガロフは、即興的なジャズっぽい響きをごく自然に醸し出していて、
ちょっと洒落たショット・バーに似合いそうな雰囲気だ。
マタチッチは無骨でいぶし銀のサポートが万全で、縁の下の力持ちに
徹している。
終楽章は、ピアノの激しい技巧をひけらかす絶好の曲だが、
マガロフは落ち着きはらっていて、どっしりとした安定感がある。
熱狂的な演奏を期待すると肩透かしを食うかもしれない。
ときに、マガロフ51歳、マタチッチ64歳。
脂の乗った(脂ぎった、ではない)中年男の、うちに秘めた情熱を
感じとれる。
60年代のライブとしては音質は良い。
ピアノは音は粒だっていて艶がある。オーケストラとの音量のバランスも
悪くない。
聴けば聴くほど味の出てくる演奏だ。
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