ゴールデンウィークは暦通り。休日は近場でひとり昼呑みを決め込んでいます。
今日は池袋東武のイタリアン「POLLO PORR0」。海老とカラスミのアーリオ・オーリオを白ワインで。ゆっくりしたかったけど混んできたので、ビールとワイン2杯で退散しました。
さて、ヨッフム指揮コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏で、ブルックナーの交響曲5番を聴きました(1964年5月、オットーボイレン、ベネディクト修道院でのライヴ録音)。
これは、中学生の頃から気になっていた録音。当時はLPで、2枚組でたしか2,600円だか3,000円だったと記憶します。なんとか買えないことはなかったけど、常に優先順位が2番目以降でした。そして今日までズルズルと。
今回入手したのは、ブルックナーの交響曲を少し集中して何枚か聴きたかったところ、たまたまユニオンで見つけたからです。
聴いてみると、案外トーンが明るい。ブラスが眩しい。拙宅の廉価装置のせいかもしれない。でも、この音色は嫌いではないです。ベネディクト修道院がどういう建物かを知らないけど、全奏が鳴り終わったときの残響は風呂場のよう。ただ、個々の楽器は混濁なく捉えられているようです。
演奏時間からすればテンポは中くらいといいつつ、楽章間で異なるうえ、緩急の幅はある。2楽章の第2主題は、ゆっくりと、恰幅よく響いていて堂々たるもの。逆に3楽章の第1主題は速くて、川の急流のようであり、畳みかけるように終結。
この曲は終楽章にトドメを指すと思う。第3主題まであるソナタ形式にフーガが組み込まれているということは、言われないとわからないのだけど、知らなくても圧倒されないではいられない。
この演奏においても、ラスト近くで1楽章のテーマが回帰するところは大いに盛り上がります。
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