ベーム指揮ウイーン・フィルの演奏で、ブルックナーの交響曲7番を聴きました(1976年、ウイーンでの録音)。
この演奏が日本に出たのは1970年代後半。8番と合わせた3枚組のレコードでした。中学生だった僕にとって憧れでしたし、今となってはユーチューブで聴けるけれど、ドイツ・グラモフォンの高級感のあるボックスに、今も惹かれます。
さて演奏は、淡々とした歩みを基調としており、ときおりテンポの変化をつけているものの、流れはいたって自然。テンポは中くらいか、やや速めでしょうか。
ベームの指揮だからか、ウイーン・フィルがキリリと締まった響きを醸し出しています。
2楽章の頂上は、ティンパニとシンバル、そしてトライアングルも入っているのじゃないかな。毅然とした佇まいのなかに、華やかさがあります。
全体的に筋肉質な演奏だと思うけど、ショルティとはまた違う味わいがあります。
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