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ルプー、ブラームス"主題と変奏"

2017.04.04 - ブラームス

ma




ラドゥ・ルプーのピアノで、ブラームスの「主題と変奏」を聴く(1981年7月、ロンドンでの録音)。


この曲は、弦楽六重奏曲1番の2楽章のテーマに基づいて作られている。映画でも有名になった、甘くも切ないメロディー。

ルプーはデビュー当時に「千人にひとりのリリシスト」と評された。この録音でも、こよなく瑞々しいピアノを聴かせてくれる。
テクニックもとても高い水準。派手さはないのだけれど、両手のバランスが絶妙であり、かつ強弱の塩梅がほどよい。繊細なタッチから紡ぎだす響きに酔いしれる。

かつて彼の手による、シューマンのコンチェルトをオーチャード・ホールで聴いた。曲は異なるものの、音楽に対するデリケートな触れ合いかたと真摯な情熱を思い起こさずにいられない。






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パースのビッグムーン。








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Comment

名曲です - yoshimi

こんにちは。
弦楽六重奏曲第1番は、この第2楽章だけがやたらに有名な気がします。
映画の影響もあるのでしょうが、他の楽章はどれも明るく流麗な長調なので、短調の悲愴感がさらに際立っています。

私がこの曲を初めて聴いたのが、ルプーのCDでした。
カッチェンもレーゼルも全集には録音していませんね。
ブラームスのソロ録音が少ないブレンデルが珍しくも録音しています。

むせびなくような弦楽の響きに比べて、ピアノソロは響きがすっきりしてリリカルさが増しているように感じます。
さすがにブラームスがピアノソロに編曲しただけあって名曲ですね。
2017.04.07 Fri 12:49 URL [ Edit ]

いい曲ですね! - 管理人:芳野達司

yoshimiさん、こんにちは。
弦楽六重奏曲の第2楽章はやたらに有名で、よく耳にしますが、このピアノ曲を聴いたのは、というか存在を初めて知りました。
たしかに、カッチェンの全集には含まれていないですね。なにかワケありなのでしょうか。
このルプーのCDも、ソナタを目的に購入したので、この曲に関してはついでみたいなところがありましたが、聴けてよかった。
おっしゃるように、リリカルで素敵な曲です。
2017.04.08 10:03
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