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ムラヴィンスキー、ブラームス"2番"、東京公演

2021.08.16 - ブラームス

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ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルの演奏で、ブラームスの交響曲2番を聴きました(1977年9月、東京文化会館大ホールでのライヴ録音)。


1楽章は、肌ざわりが羽毛のように細やかで柔らか。陰影の濃い展開部は、まろやかな弦楽器とは対照的なように、トロンボーンが厚い空気を切り裂く。再現部ではまた牧歌的な佇まいを取り戻す。
2楽章、絶妙な加減でブレンドされた弦がこよなく美しい。中間部の金管はここでも苛烈。
軽快でありつつ品がいい3楽章を経て、終楽章も快速。金管の咆哮とティンパニの強打に、生命のダイナミズムを感じます。最後は大爆発。

録音は近かったり遠かったり、やや不安定なものの、実演の良さの何割かは伝わっているのではないでしょうか。





























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Comment

連投します。 - アソー

昔ムラヴィンスキーのブラームス 交響曲全集のCDが出回った事があり、私も外盤を入手しましたが、ムラヴィンスキーはレパートリーが狭く、ブラームス は交響曲第2番だけが複数音源があり、その他の交響曲は一種類のみでした(3番が初出)。他の曲も良い演奏だったので録音の古い1番とかもっと録音があっても…と思った記憶があります。
ただ、早いテンポで流れるように演奏しながら、要所要所で凄みのあるメリハリを付けて行く演奏スタイルには、2番が最も嵌っているように思います。
後は4番が凄い演奏でした。このCDも持っていますが、確か正規の録音ではなかったのでは?金管のバランスが突出していた記憶がありますが、そこがまた生々しくてムラヴィンスキーらしい演奏と思いました。
2021.10.14 Thu 02:13 [ Edit ]

ありがとうございます。 - 管理人:芳野達司

ムラヴィンスキーにブラームスの全集があったのですね。単発ではみたことがあります。けっこう昔ですが。
2番のほかは聴いたことがないかもしれません。1番はモノラルでしたかね。この2番が速いテンポで毅然と演奏しているので、他の曲も速いのかなあと想像します。ここぞというところでトランペットを強奏させるところ、ムラヴィンスキーらしくパンチが利いていて気に入っています。
2021.10.14 11:51
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