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アバドのバルトーク「中国の不思議な役人」

2006.10.07 - バルトーク
アバド
アバド指揮ロンドン交響楽団/バルトーク「中国の不思議な役人」


今日は、新大久保の「山ちゃん」にて、手羽先とビール。
ここの手羽先は、同じ名古屋の「風来坊」と並んで有名だが、実に何本でも食べられる。スパイスの効いた味付けが絶妙。
手羽は1羽の鶏から2つしか取れないわけだが、こんなに食べてなくならないかというと、タイの鶏農場では1日に100万羽のひよこを生産している、ということをテレビで知った。
我々の胃袋は留まるところを知らないが、供給のほうも世界規模ではしっかりとしたものらしい。日本の食料自給率の低さは心配ではあるが。

手羽先


この曲にはいろいろな版があるらしいが、今回聴いたのは全曲版だと思う。
このアバドの演奏は、30分14秒。

これはグロテスクなパントマイムのために付けた音楽である。筋書きは以下のとおり。

『3人の無頼漢がいる。若い娘を使って、道を通る男たちを誘惑させて家の中に連れ込み、その男たちの持ち物を奪う追いはぎである。
そこに中国人の役人が同じように引っかかって入ってくるが、少女の踊りを見ているうちに本当の愛に目覚める。少女はその役人の様子に恐れを感じる。
三人の無頼漢はその間に男の持ち物を奪い、剣で刺し殺そうとするが、
この不思議な役人はいつも息を吹き返す。とうとう、シャンデリアに首を吊るし、落ちてきた役人を娘が機転をきかせて受け止める。娘に抱えられて満足した役人は息を引き取る。』

おどろおどろしくて変な筋書きであるが、バルトークの音楽は生気に満ちていて、時に沸騰するような劇的なカタルシスがある。管弦楽作品としては「弦チェレ」と並んで好きな作品である。
アバドの指揮は自然な流れを重視したものであり、いつも通り大仰なやり方を避けている。
ここではロンドン饗が冴え渡っており、多彩で鮮やかな演奏を繰り広げる。ことにクラリネットがうまい。




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Comment

無題 - Niklaus Vogel

吉田さん、こんばんは!
これはまだCDで入手していないのですが、LPジャケットのインパクトはかなり強いものでした。(覚えていらっしゃることを願います。)
墨汁で顔を塗り(??)、左目だけを近影したものです。
アバドの整然とした指揮さばきが、かえってこの曲のグロテスクさを際立たせた演奏と記憶しています。
2006.10.07 Sat 23:02 URL [ Edit ]

Re:Niklaus Vogelさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

覚えております。某オークションにありました。
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d63134219

ジャケットは、こちらのほうが色気があって良いですね。パッ見ると不気味な感じですが、意外とスーパーモデルだったりすると、ずっこけます…。
2006.10.07 23:21

無題 - yokochan

こんばんは。マンダリンですな。オリジャケCDを愛聴してます。ロンドン響との来日で組曲盤も聴きました。実演はスリリングでミステリアス、春祭のようでした。ブーレーズの旧盤が野蛮さが他人事のようでいいですよ。
2006.10.07 Sat 23:55 URL [ Edit ]

Re:yokochanさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

オリジャケは味があっていいです。カプリングが違うのですね。
実演で聴かれましたか。アバドとロンドン響とのコンビは、なにをやっても興味をそそられました。バルトークはもちろん、ストラヴィンスキーも好きです。スマートでありながら迫力にも欠けない音楽作りに堪能できます。
2006.10.08 09:38

無題 - Niklaus Vogel

吉田さん、こんばんは!
このたび「バレエ・マンスリー」にてこの曲の組曲版を取り上げましたので、TBさせていただきました。
組曲版では聞く機会が多いこの曲も、全曲となるとなかなか聞く機会がありません。どうしてもストーリーを意識してしまい、まともに対峙することに恐ろしさを感じてしまうからでしょう。
「バレエ・マンスリー」としては全曲版を取り上げるべきでしたが…
ところで、10月のコメントに「左目」と記しましたが、右目の誤りだったようですm(_ _)m
2006.12.07 Thu 22:06 URL [ Edit ]

Re:Niklaus Vogelさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

マルティノンとシカゴの「マンダリン」、聴いたことはないのですが、良さそうですね。というか、マルティノン/シカゴのコンビの演奏すら聴いたことがないと思います。
この曲に関しては、時間的にあまり変わらないので組曲版で勝負しても問題ないのではないでしょうか。それにしても、救いのない物語です。
ジャケットの写真ですね。そう仰られると、右目だったような…。本コメントは全体的に覚束ない状態です(笑)。
2006.12.07 23:27
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