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フリッチャイのチャイコフスキー「第4」

2006.06.20 - チャイコフスキー
おとといは父の日。

息子と散歩をしていると、回る寿司屋があった。
「とうちゃん、寿司食いたい」
「ごちそうしてくれるのか?」
「…割り勘で、どう」
ということで、なんとなく寿司屋はやめ。
中途半端な時間だったし。
結局プレゼントはなし。

世間では、母の日はともかく、父の日を軽くみる傾向が
あるようだ。
そうだろうなあ。
父本人も、わりと気にならないものである。



フリッチャイ

チャイコフスキー交響曲第4番/フリッチャイ


フリッチャイ指揮のチャイコフスキー交響曲第4番を聴いた。
1950年のモノラル録音だが、音は悪くない。
ここでのフリッチャイは、自由奔放だ。それがわざとらしくなく、
音楽にハマっているので、大変な高揚感がある。
風貌も含めて、「フルトヴェングラーに似ている」説は正しい
ような気がする。
特に両端楽章では、テンポの変化が大きく、感情を前面に出した
解釈をしている。
フィナーレの結末では、アッチェレランドでオケを煽りまくるが、
ベルリン放送饗はそれにひるむことなく、重い響きできっちり
ついていく。
たいしたオケだと、今更ながらに思う。
地味だけど。

このCDにはボロディンの「ダッタン人の踊り」と「中央アジアの
高原にて」も収録されていて、こちらはオケはベルリン・フィル。
1952年のモノラルだが、チャイコフスキーのあとに聴くと、あたかも
ステレオのように音がいい。
というより、へたなステレオ録音よりも、透明感がある。
ここでも指揮者は激しい感情を吐露している。ベルリン・フィルの
めくるめく名人芸が光る。



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