ジノ・フランチェスカッティ(Vn) シッパース指揮ニューヨーク・フィル今日は買い物と昼食に新宿へ。
新宿は、昼も夜もエネルギッシュな街だ。
夜は歌舞伎町。独特の妖しい魅力がいっぱいなのは言うまでもなく、昔はときどき出歩いた。
楽しい思い出もあるけれど、ボッタクリにあったこともあったなー。当時で半月分の給料が飛んでいったものだ。
今となっては、いい思い出にするしかないが(笑)。
昼の新宿も悪くない。ここ数年で南口が大規模に開発され、高島屋から代々木駅までの散歩道ができた。なかなかオシャレな遊歩道になっていて、途中には紀伊国屋があるし、電車も見放題なのがたまらない。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を初めて聴いた時は、ビックリした。
世の中に、こんなステキな曲が存在するなんて、思いもよらなかった。なんとも泥臭いメロディーが非常に魅力的だったのである。少々、下品な感じが私に合っていたのだ。
ことに、メランコリックな第1楽章の第1主題やサディスティックに追い込むような第3楽章に感銘を受けた。なんて斬新なメロディーだろう!
一番最初に買ったLPは、ズーカーマン/ドラティの演奏だった。これは何度聴いたことやら。
やがてクレーメル/マゼールの演奏を気に入るようになり、最近ではフランチェスカッティをよく聴いている。
フランチェスカッティはティボーの弟子だということだ。同じフランス人でもあるが、なにか意外な感じがする。ティボーの音楽は、パチパチいう針音の中から沁みてくる古きよき時代のものであるが、弟子は、バリバリのヴィルトゥオーソという勝手なイメージが私にあるからだ。まあ、フランチェスカッティは事実うまいし、そして華がある。
このチャイコフスキーでは、彼の細くて繊細な美音を心ゆくまで堪能できる。線は細いが、押し出し力はあるので、オケにも引けをとらない。ポルタメントするタイミングが絶妙で、ぎりぎりの大人の甘さを演出している。
シッパースとニューヨーク・フィルは熱い。音は良く鳴っているし、ヴァイオリンにぴったり合わせているが、単なる伴奏に終わっていない。ソリストにひけをとらないほど存在感のある名演奏。★音楽blogランキング!★にほんブログ村 クラシックブログ無料メルマガ『究極の娯楽 -古典音楽の毒と薬-』 読者登録フォーム
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「甘い音色、音程の良さ、それに歌心」、仰るとおり、フランチェスカッティは名人の名に恥じないヴァイオリンを聴かせてくれます。カップリングのメンデルスゾーンもとてもいいです。
ベートーヴェンは残念ながらまだ聴いていません。是非聴かなければ…。