忍者ブログ

アブラヴァネル、チャイコフスキー"5番"

2016.11.16 - チャイコフスキー
ma



アブラヴァネル指揮ユタ交響楽団の演奏で、チャイコフスキーの交響曲5番を聴く(1972~73年、ソルト・レイク・シティ、モルモン・タバナクルでの録音)。

チャイコフスキーの交響曲のなかで、5番はとくだん好きな曲ではない。なので、CDを単独で購入することは、最近はない。でも、これは全集なので、聴かないわけにいかない。
これは見通しのいい演奏。着実に地に足をつけている安定感に加えて、軽やかさもある。

以前、ここでアメリカの「エリート・イレヴン」について書いた。このオーケストラは、そこには入らない。だからどちらかと言えば平凡な類に属するオーケストラかもしれないが、なんのなんの、かなりの性能だ。
特に木管楽器が際立っている。金管楽器がフォルテッシモで吹いてもかき消されない強さがある。それは指揮者の裁量によるものだとしても、見事なもの。
そういった音響面の工夫から、全体を通して軽快な仕上がりになっている。
件の、2楽章のホルンもいい味を出している。3楽章は、なかなかスタイリッシュ。
ロシア的、ではない。といって都会的というわけでもない。朴訥でありつつ、細部が克明に描かれている。新鮮。
ホールは、残響が多い。響きが淡い叙情を湛えながら、数秒残る。

アブラヴァネルのチャイコフスキー、やっと2曲を聴き終えたが、期待はますます高まるのである。


オーストラリアはパースの、ビッグムーンをお裾わけ。





ma
 
パースのビッグムーン。








PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
4 5 6 7 8 9
11 12 13 14 15 16
18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新TB
カテゴリー