レオンスカヤのピアノで、シューベルトのピアノ・ソナタ20番と13番(1992年3月、ベルリン、テルデック・スタジオでの録音)。
在宅勤務中は「ジークフリート」や「神々の黄昏」、またはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全部とかシューベルトの弦楽四重奏、ピアノ・ソナタ全部といった、普段なかなか取り出そうと思わない曲を聴いています。
つくづく思うのは、勤務時間というものがいかに長いかということ。「指輪」が2日で聴ける。
会社の仕事は成果よりも拘束時間。もっとも、それが飯のタネなんだから文句は言えまい。。
シューベルトはYouTubeでは飽き足らず、レオンスカヤのCDを取り出した次第。
20番は昔から好きな曲、13番はわりと最近知りました。
音色は丸みを帯びていながら、キリリと透徹した光沢を湛えていますが、ときに鋭利に空気を切り裂く。
テンポはおおむね中庸。その速さだからこそ、シューベルトの甘美で陰鬱な味がうまい具合に照射されているように感じます。
13番終楽章第2テーマのワルツは、同じウイーンのシュトラウスとは似て非なるもの。これは甘美な毒。
彼女のピアノ、実演を聴いてみたいものです。
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