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"町長選挙"、ハーン、シベリウス"ヴァイオリン協奏曲"

2013.04.06 - シベリウス
 
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シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ハーン(Vn) サロネン指揮 スウェーデン放送響



奥田英朗の「町長選挙」を読む。

これは、伊豆のとある島で行われる、贈収賄がまかり通る熾烈な選挙運動に、都から出向してきた若者の役人が巻き込まれる話。
神経科の伊良部医師シリーズのなかの一編。

この小説な以前テレビドラマ化されていて、それはたまに観ていたけど、小説を読むのは初めて。
伊良部その人の外見のイメージがドラマは全然違うが、性格はドラマがよく似せている。金持ちのボンボンでテキトーなのな診察が笑えるが、ここぞというときに核心を突いた指摘を放つ。

気楽に読めるところがいい。










ヒラリー・ハーンの演奏でシベリウスのヴァイオリン協奏曲を聴く。

冒頭からピーンと張った絹糸のようなヴァイオリンが鮮烈。強いて言えば音は細めで、それが北国フィンランドに思いを馳せさせてくれる。緊張感が強い。
1楽章のラストは大変パワフルであり聴こえてくる音が多く、興奮せざるを得ない。
2楽章は落ち着いた雰囲気のなかに、冷たい情熱が燃えているようだ。
終楽章も多彩な弾きっぷり。躍動感に溢れた、濃密な時間を与えてくれる。

ハーンのヴァイオリン、技巧も、音色も、歌いまわしも文句のつけようがない。

サロネンのオケは雄弁でありつつ、細やかにヴァイオリンをサポートしている。ひとつひとつの音に意味があるかのような気にさせられるほど巧みだ。



2007年5月、ストックホルムでの録音。














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Comment

ハーンのシベリウス - yoshimi

こんにちは。
ハーンのシベリウスをYoutubeで聴いているところです。
スタジオ録音とライブ録音の両方がありますが、幼さが残るかなり以前のライブ映像を見ていても、自信に満ちた堂々とした演奏ですね。

線のしっかりした伸びやかで深みのある音には、独特の圧力感があって、好きなタイプの音色です。
女流ヴァイオリニストは感情移入が強い演奏をする人がわりと多いように思いますが、ハーンは理知的で、パッショナイトな部分でも感情過多にならずによくコントロールされて、青白い炎のようなクールなところがあるような気がします。
2013.04.07 Sun 13:12 URL [ Edit ]

ハーンはよいですね - 管理人:芳野達司

yoshimiさん、こんにちは。
ハーンのシベリウス、Youtubeにもあるのですね。
そう、彼女のヴァイオリンは実に堂々としています。線がしっかりした音は艶やかで魅力的です。
確かに、女流ヴァイオリニスト(ヌヴーとかチョン、最近では庄司など)には感情移入が強い演奏をする人が多いような気がします。
仰るように、ハーンはクールですね。曲そのものの良さを明快に提示してくれます。
いまもっとも聴いてみたいヴァイオリニストのひとりです。
2013.04.07 18:57
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