究極の娯楽 -古典音楽の毒と薬-
音楽と本について格調低く語る
2011年に聴いた印象に残るCD
2011.12.30
-
日記
今年印象に残ったCDを下記のようにズラズラと並べ立ててみたが、歌謡曲でいうところの懐メロの様相を呈している。もっとも、クラシック音楽そのものが懐メロと言えなくもないが、ここに挙げるCDには演奏者の新味もあまりない。
それにしても、聴いても聴いても、まだまだ旧譜が海のように立ちはだかっているなァ。
たぶん来年も、いや今後もクラシック音楽を聴いているあいだは、古いものに接しつづけていくに違いない。
ベートーヴェン 「ハンマークラヴィーア」 アシュケナージ
若いアシュケナージの魅力が爆発。
ビゼー 組曲「アルルの女」 マゼール指揮クリーヴランド管弦楽団
尋常ではないポキポキ感に狂気が爆ぜる。
ヘンデル フルート・ソナタ集 バルトルド・クイケン(Fl) ヴィーラント・クイケン(VDG)
今年いちばん聴いたかも。
ホルスト 「惑星」 スタインバーグ指揮ボストン交響楽団
「惑星」は、これで打ち止めでもよかったのじゃ?
ベートーヴェン 「ハンマークラヴィーア」 リヒター=ハーザー
いかにも巨匠風で安心。
ベルリオーズ 「ファウストの劫罰」 ハイティンク指揮オランダ放送フィル
オケのうまさが光る。
プロコフィエフ 「古典交響曲」 プレヴィン指揮ロンドン交響楽団
才気煥発。いままででもっとも気に入った。
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第15番 アルバン・ベルク四重奏団
この曲のよさを改めて教えてくれた。
パガニーニ ヴァイオリン協奏曲第1番 パールマン(Vn) フォスター指揮ロイヤル・フィル
うますぎて参った。
ベートーヴェン ピアノ協奏曲1番 ルプー(Pf) メータ指揮イスラエル・フィル
しっとりと肌触りのよいベートーヴェン。
シューベルト 弦楽四重奏曲15番 ベルチャ四重奏団
コワイコワイ。コワイがおいしい。
チャイコフスキー 大序曲「1812年」 ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団
フィラデルフィアサウンド爆発。
ベートーヴェン 「皇帝」 ペルルミュテール(Pf) ヴェヒティンク指揮ウイーン祝祭管弦楽団
洒落ていてスケールも大きい。
ベートーヴェン 「クロイツェル・ソナタ」 ズーカーマン(Vn) バレンボイム(Pf)
激情のヴァイオリン。
ドヴォルザーク 交響曲第8番 アンドリュー・デイヴィス指揮フィルハーモニア管
洗練されたドヴォルザーク。
モーツァルト 弦楽四重奏曲第10番 エデル四重奏団
モーツァルトを聴くヨロコビが満載。
ベルリオーズ 「幻想交響曲」 マゼール指揮クリーヴランド管弦楽団
「幻想」演奏のトップクラス。
ブラームス ピアノ協奏曲第1番 アラウ(Pf) クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団
怒涛のブラームス。
では、よいお年を。
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Comment(1)
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Comment
よいお年を〜
- rudolf2006
吉田さま お早うございます〜
今年は本当に色々なことが起こりましたね
ご不幸も続かれたようで〜
いつも、読まれている本、聴かれている音楽、参考にさせてもらっています、非常に幅広いですね
上に挙げられているものの中では、マゼールの「幻想」、リヒター・ハーザーの「ハンマークラヴィア」くらいしか聴いておりません
来年も色々なものを発掘してくださいね〜
よいお年を〜
ミ(`w´彡)
2011.12.31 Sat 06:14
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]
Re:rudolf2006さんもよいお年を!
- 管理人:芳野達司
今年もまた、まとまりのない乱読・乱聴で、どれもこれも中途半端な状態です。
来年はドストエフスキー「悪霊」の続きと、ヘンデルのオペラを聴き始めようとしていますが、いつまでかかることやら…。
まあ、体調管理に気をつけて、音楽はずっと聴いてゆきたいと思いますね。
来年もよろしくお願いいたします。
2011.12.31 11:06
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