汐澤安彦指揮 上智大学管弦楽団のコンサートに足を運びました(2022年6月25日、新宿文化センター大ホールにて)。
グリンカ/「ルスランとリュドミラ」序曲
チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ドヴォルザーク/交響曲9番「新世界より」
汐澤さんは大昔、都民交響楽団の指揮者でした。都民交響楽団の定期演奏会は抽選に当たれば無料だったので、何枚もの往復はがきを出し(だから滅多に外れなかった))、よく聴いたものです。
当時は残念なことに彼の良さを分からなかったのだけど、数年前に久しぶりに聴いたところ、とてもよかった。
だから今日も大いに期待しました。
とくに素晴らしかったのは、グリンカとチャイコ。何十何百聴いたかわからない、乱暴に言ってしまえば「手垢のついた」曲。
だけど、途中何度か涙腺が緩みました。テンポの細かな収縮や、強弱のつけかたは腑に落ちるけれど、それだけでこれらの曲に泣かされるとは思えない。なにか隠し味があるはずで、それが何なのかはわかりません。汐澤マジック。
アンコールは「眠りの森の美女」から「ワルツ」。夢のように流麗。音に味がある。これだけの演奏は在京のプロオケでもなかなかできないのじゃないかな。
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