新宿区民オペラ実験劇場による、プッチーニのオペラ公演に足を運びました(2020年2月2日、新宿文化センター小ホールにて)。
修道女アンジェリカ 全曲
ラ・ボエーム ハイライト
アンジェリカは何年か前に二期会の公演を観たけれど、それはわりとシンプルな舞台だった。今回のは装飾をさらに削ぎ落としたもの。まあ実験劇場はいつもそうなのだけど、こうした演出は、音楽とお話しに集中できるので好ましく思っています。歌はいずれもよかったし、衣装も雰囲気出ていました。
それにしてもこのオペラを観ると、瀬戸内寂聴さんを思いだす。もっとも、寂聴さんは悠々自適の長生きだけど。
ボエームはおいしいアリアを中心に組み立てた、およそ60分のハイライト版。これなら全曲聴かなくていいじゃん、とまでは思わないものの、流れはさほど違和感なかったため、全幕を観た手応えに近いものがありました。
歌手たちは後半にいくに従って歌も演技も尻上がり。いたって自然に感情移入できたし、ラストはしんみりしました。
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