パレルモ・マッシモ劇場の引っ越し公演に足を運びました(2023年6月18日、東京文化会館大ホールにて)。
ヴェルディ「椿姫」
ヴィオレッタ:エルモネラ・ヤオ
アルフレード:フランチェスコ・メーリ
ジェルモン:アルベルト・ガザーレ
忘れそうになった3年越しの公演。
手持ちのチケットは、2020年公演の「ノルマ」ですが、コロナ禍で以下のように変遷。
2021年「仮面舞踏会」
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2022年「シモン・ボッカネグラ」
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2023年「椿姫」
ここまでくると、もう演目はなんでもよい。言われるままにヴェルディに身を委ねました。
歌手のメーリとガザーレについては、もう日本でもお馴染みなので、ヴィオレッタ役のヤオについての感想を述べます。
いしだあゆみさんみたいな痩身なのにたっぷりとふくよかな声量があり、まるで排気量の大きいアメリカ車みたい。
そして演技は細やかで自然な情感がこもっていて、ほぼ飽きているこのオペラでも、ラストはじんわりさせられました。
タイプでいえば、マリア・カラスににていると思いますが、声はふんわりと美しい。
初めて聴く歌手でしたが、堪能しました。
舞台装置はいつも観る藤原くらいの規模で、オーソドックスな演出に見合ったものだったと思います。
オケと指揮は、有名曲だからでしょうか、手練れの出来栄え。まろやかな音を出していましたよ。
管弦楽/合唱:パレルモ・マッシモ劇場管弦楽団/合唱団
指揮:フランチェスコ・イヴァン・チャンパ
演出:マリオ・ポンティッジャ
舞台装置:フランチェスコ・ジート/アントネッラ・コンテ
衣装:フランチェスコ・ジート
他
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