ゲザ・アンダのピアノ、フリッチャイ指揮ベルリン・フィルの演奏で、ブラームスのピアノ協奏曲2番を聴きました(1960年5月、ベルリンでの録音)。
この曲は昔から好き。興奮度の高さでは1番に軍配が上がるかもしれないけれど、この曲の、夏から秋にかけての夕暮れを感じさせる雰囲気を気に入っているのです。
アンダのピアノは終始力強く、ときどき鋭く曲がるスライダーが効果的で、単調さとは無縁。最近、彼の演奏をボチボチ聴いているけど、どれも味わい深い。いままでの無知をこれから取り戻したい思い。
フリッチャイのオケはピアノと波長が合っている感じ。同じハンガリー人という単純な理由だけではないでしょう。精悍にしてパワフルな響きが、ピアノとうまく溶け合っているように感じられます。
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