ティーレマン指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団の来日公演に足を運びました(2022年12月6日、東京オペラシティにて)。
ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
ブルックナー 交響曲7番
ティーレマンは粘りの指揮者。
ここぞというとき、休符を驚くほど長くとり、次に出る音も盛大に引きのばす。
劇的であるし、味わいはコッテリとした肉料理。戦後の一部の演奏家にしばしば見られるやり方なので、ある種の懐かしさを感じます。
こういったスタイルはこの晩の演目には合っていたと思います。
ベルリン・シュターツカペレは好きなオーケストラのひとつだけれど、実演には初めて接しました。
深くコクのある音色はCDから想像できたけど、こんなに分厚い響きだったとは。ティーレマンのリードもあるのでしょう。
たいへんなご馳走でした。
ところで、ブルックナーの2楽章の頂点はシンバルとトライアングルで、ティンパニはなし。珍しいと思います。
カーテンコールは撮影可でした。最近の風潮なのかな。
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