ルービンシュタインのピアノ、シェリングのヴァイオリン、フルニエのチェロで、シューベルトのピアノ三重奏曲2番を聴きました(1974年4月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホールでの録音)。
この世でもっとも好きな音楽のひとつです(そういうのが数十曲あるのですが。。)。シューベルトが1827年に作ったとされている晩年の傑作。全編が歌心に満ち溢れているし、陰影の濃い音楽でもあります。
このCDは、FB仲間の薦めで購入しました。巨匠3人による共演であり、録音の存在は知っていましたが、聴くのは初めてです。
豪壮な演奏です。というのは、ピアノの存在感がすごいから。他の演奏では聴こえづらいような部分でも、うなりをあげています。ルービンシュタインはもともと音の大きい人だったらしいですが、録音でもそれが如実に伝わります。音も磨き抜かれている。ときにルービンシュタイン87歳。感服します。
シェリングもフルニエも、よく鳴っています。前者は端正だし、後者は品がいい。
全体を通してリードしているのはルービンシュタインですが、3者の持ち味がよくあらわれています。この曲にしては、明るいトーンであるところ(R・ゼルキン達やオボーリン達やボザールと比較して)も、この演奏の特色であると感じました。
パースのビッグムーン。
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