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ルドルフ・ゼルキン、シューベルト"20番"

2019.02.12 - 映画音楽

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]ルドルフ・ゼルキンのピアノで、シューベルトのピアノ・ソナタ20番を聴きました(1966年2月、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオでの録音)。


最近この曲を、ポリーニのピアノで毎晩のように聴いています。これは、1985年のザルツブルクでのライヴで、NHKFMからエアチェックしたもの。カセットテープの塩梅によるのかもしれないけれど、音が存外柔らかい。ニュートラルなスタイルはいかにも彼らしいところ。


それに比べて、ゼルキンのはメリハリが強い。エッジが効いていると言うか、滑舌がハッキリしている。なので1楽章は極めて快活。聴いて元気が出るくらい。2楽章ではそれに相対するような佇まいを醸し出しています。
シューベルトの晩年の作品にはときおりデモーニッシュな陰が伺えるとはよく言われるところですが、この作品においては2楽章がそれにあたるように感じます。ゼルキンのピアノは力強く、躊躇なく、迷いなく、シューベルトの深淵に深く斬り込み、その暗部を白日の下にさらけ出しているかのよう。
3,4楽章は、明るいトーンが曲にすんなり馴染んでいて、健康的と感じられるほど。


全曲を通して、とても聴きごたえのある演奏です。
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   Comment(1)    ▲ENTRY-TOP

Comment

こんにちは - rudolf2006

芳野さま こんにちは
ご無沙汰しております

もう3月に入りましたね
前にもコメントしたのですが、届いていなかったようです

ゼルキン師のシュベルト  これまでどれくらい聴いてきたか分からないくらい聴いてきました
あの録音は 実際の音とは少し違うようにも リサイタルで感じました 
ですが、録音で判断するしかありませんしね
もっと録音して欲しかったですね 

ミ(`w´彡) 
2019.03.03 Sun 10:29 URL [ Edit ]

rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

こちらこそご無沙汰しております。

前にもコメントして頂いたのですね。最近スパムメールが大量に届いていて難儀しています。もしかしたら、それらと一緒に消去してしまったのかもしれません。そうだとしたら、申し訳ございません!

いま、CDを整理していて、もう聴かないであろうものは順次売却しています。ですが、ゼルキンのこのシューベルトとベートーヴェンのボックスは残します。ときおり思い出したときに聴くと、なんとも云えないくらい素晴らしいです。
2019.03.03 10:37
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