アンサンブル・ウィーン=ベルリン(木管五重奏)の演奏で、メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」、シェーファー編曲による抜粋を聴きました(2015年4月、ウィーン・コンツェルトハウスでのライヴ録音)。
これはメンデルスゾーンの言葉。
「存分に粗を探してこき下ろしてくれ。どこが気に入ったかなんて話は聞きたくない。気に入らないところだけを教えてほしいのだ。」
普通なようでいて難しいこと。余程自分に厳しかったのだと推察。
そんな彼の音楽から悲痛さを聴くことは、そう多くはないのですが、この劇音楽もしかり。昔から好んでいるプレヴィンとロンドン交響楽団の演奏を今でもしばしば取り出しますが、この演奏もチャーミング。ときには羽毛のように軽やかだったり、ときにはなめし皮のような質感があります。
この曲の、特に木管セクションは大層難しいと伝え聞きますが、それを意識させない見事な演奏だと思います。
カール=ハインツ・シュッツ(フルート)
ジョナサン・ケリー(オーボエ)
アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)
リヒャルト・ガラー(ファゴット)
シュテファン・ドール(ホルン)
PR