音楽と本のこと以外を久々に書く。
今、外資系会社のSEとして勤務している。契約は今月一杯だから、この会社のことを、思いのたけに発信したい。
直属の上司はシステム部のプロジェクト・マネージャー。この人の話をする。
彼はスゴイ。
スケジュール感というものがない。各現場から上がってくる案件の納期は自分で握っており、かなり余裕のあるスケジュールになっている。決して部下に無理をさせない。自分はいろいろな仕事を抱えているくせに、部下が毎日定時で帰っても、なにも言わないどころか、それが当たり前のように振る舞っている。仮にSさんと言っておこう。
彼の上に、ゼネラル・マネージャーがいる。外国の人で、数ヶ国語を操れ、ITができる秀才である。当然のことながら、彼はSさんを叱責する。ときには、我々も一緒に。どうしてスケジュールを組まないのだと。PMとして当たり前のことであろう。それも1回や2回ではない。日常茶飯事である。
しかし、Sさんは動じない。相変わらず、ゆるゆる感覚で部下に接する。そういう振る舞いは、昨日今日に始まった事ではないらしい。数十年にわたって培ってきたものだ。いまさら上司に言われたからといって変えられるものではない。
というか、こう想像をする。人間として、労働者として、人をストレスに晒したくない。
そんな信念をもっているに違いない。
もしかしたら、そんな大きな考えはなく、あくまで優しい性格のなせる技なのかもしれない。前者であっても偉いが、後者ならば、仏様クラスの偉さではないだろうか。
この世知辛い世の中、しかも外資系の会社のなかにあって、こういう振る舞いができる彼はスゴイ。スゴすぎる。ノーベル平和賞を差し上げたい。
もちろん、今まで出会った中で、最高の上司である。
快晴。
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