忍者ブログ

"なぜあの人は楽しそうに働くのか"、パレナン、ラヴェル"弦楽四重奏曲"

2012.06.21 - ラヴェル
  
ra
  

  
ラヴェル 室内楽曲集 パレナンSQ他



中越裕史の「なぜあの人は楽しそうに働くのか」を読む。

朝日新聞に掲載されている「仕事力」というコーナーで以前、内田樹はこう言っていた。
「仕事というのは自分で選ぶものではなく、仕事の方から呼ばれるものだ」。

よく言う「自分に合った仕事を見つける」といった考えとは逆の態度である。なるほどとうなづける。
この本にも、似たような記述がある。
「僕たちが人生に、意味を問いかけるのではなく、人生が僕たちに意味を問いかけている」。

私がおかれている状況は偶然性が強い。となれば、その偶然が私に何かを問いかけている、ということだと解釈できる。
偶然による新たな出会いが、次の仕事だ。
いい出会いが、あったらいいな。

 








パレナン四重奏団によるラヴェルを聴く。この団体による新しいほうの演奏。

ラヴェルというえば管弦楽法の名手として名高いが、室内楽も魅力的だ。
この曲は、まず冒頭の甘いメロディーに一気に引き込まれて、2楽章のステキにせわしないピチカートに心を奪われ、3楽章の憂愁漂う低音に身を預け、終楽章のスピードの快感に酔いしれる、という具合に、一気に最後まで聴かされる。いい曲である。

このパレナンによる演奏、69年という年代にしては、古色蒼然、とはいかないまでもどこかしら古めかしさを感じる。いい意味で。
アンサンブルは、きつすぎず緩すぎず、雰囲気がある。メリハリがあって、生気に富んでもいる。
録音もキレがあってなかなかいい。


ジャック・パレナン(Vn1)
マルセル・シャルパンティエ(Vn2)
ドゥネス・マルトン(Va)
ピエール・ペスナウ(Vc)


1969年6月の録音。

PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
4 5 6 7 8 9
11 12 13 14 15 16
18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新TB
カテゴリー