ムーティ指揮ウィーン・フィル他の演奏で、モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」を再び聴きました(1982年7,8月 ザルツブルク祝祭劇場でのライヴ録音)。
このご時世に休日出勤。
小売含むサービス業、交通、医療、警察、消防などは待ったなしだろうけど、ITもテレワークできないところは少なくなく、ウチもそう。しかも尻に火がついているので、この有様。いまどうしても必要な仕事ではないようにも思うが、それは現場が決めることではない。ただ、今の状況でも仕事があることをありがたいと思えるかは正直微妙だな。なにしろ火がついている。
さて、モーツァルト。
序曲は快速。覇気に満ち満ちている。ジンセイ、いつもこんな気持ちでありたいなあと思わされる。でも、演奏する側は大変そう。ファゴットなど、舌が攣るのではないか。指揮者は容赦ない。
歌手はスター揃い。各々、スタンドプレイにならない程度に持ち味を発揮している。恋人の男女は品のある佇まいがあるし、アルフォンソは重厚。
もっとも気に入っているのは、バトルのデスピーナ。この家政婦は恋人たちに比していささか蓮っ葉な役柄なのだけど、彼女ほどそれを如実に感じさせられる歌唱は、寡聞にも聴いたことがない。とりわけ、巻き舌を駆使した「女も15になれば」はなんとも痛快。
「コジ」と云えばベーム盤が昔から名盤誉れ高いけど、ムーティのこれも気に入っています。
フィオルディリージ:マーガレット・マーシャル
ドラベッラ:アグネス・バルツァ
デスピーナ:キャスリーン・バトル
グリエルモ:ジェイムズ・モリス
フェルランド:フランシスコ・アライサ
ドン・アルフォンソ:ジョゼ・ヴァン・ダム
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