メンデルスゾーン 序曲「フィンガルの洞窟」 シューリヒト指揮 ウイーン・フィル ドラゴンズ日本一を記念してというわけではないけれど、世界の「山ちゃん」へ。とうぶんこのネタはマイブーム。
ビールを片手に手羽先や味噌カツを食べることは、至福のひとときのひとつ。この手羽先、真似しようと思ったこともあるけど、なかなか同じようにはいかないのはプロの技。ほんの少しだけかかっているタレに秘訣があるみたい。
シューリヒトのメンデルスゾーンはスケール極大。
冒頭の弦のメロディーは、あたかも1時間を超える交響曲の序奏のよう。
決して重い音質ではないけれど、厚みがあって密度の濃い響きに圧倒される。
この曲は、雰囲気だけで言えば、「スコットランド」交響曲に似ている。北の海の、凪いではいるけれど厳しくて寒くて激しい情景が眼前に現れている感じ。くすんだオーケストレイションは灰色の海。
「フィンガルの洞窟」とはどういう場所なのだろう。湿っていて暗いが、かすかに郷愁を感じさせるところじゃないかというのは想像だ。
えてして大指揮者のスゴさは小曲を振るときに如実にあらわれることがある(というか、そのほうがわかりやすい)が、シューリヒトもそう。
音楽はたった十数分だけど、そこに濃密なロマンが凝縮されている。1曲聴いただけでもお腹いっぱいになること請け合いの演奏。PR
無題 - bitoku
Re:bitokuさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司
コメントありがとうございます。
シューリヒトのメンデルスゾーン、すごく良いです。今まで聴いてきたものはなんだったのかと思うほど、立派な音楽です。
小品といえば、クナッパーツブッシュも素晴らしいですね。曲が小さいだけに、指揮者の大きさが端的に出るのかもしれません。
シューリヒトの録音をそれほど多く聴いているわけではないですが、確かに一筋縄ではいかない多様性があるようです。このCDに収録されているベートーヴェン、シューベルト、ブルックナーはみんなよいですね。すこしずつ集めていきたいと思います。
2007.11.04 23:02
無題 - rudolf2006
Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司
コメントありがとうございます。
日本一になることはもしかしたらないかもしれないので、余韻をなるべく引きずろうと思っています。いい思い出ができました(笑)。
このCD、お持ちですか! こないだ、たまたま1枚目を聴きまして、どれもよかったのですが短いだけに『フィンガル』が印象的でした。
パリ・オペラ座のモーツァルトはLP時代に名盤とされていましたね。確かに最近見ないようです。世間にはこんなにCDがあふれているのに、これぞといったものがないことがあります。納得できないこともありますねえ。
2007.11.06 17:44
無題 - sweetbrier
Re:sweetbrierさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司
コメントありがとうございます。
「マーク/ロンドン饗とショルティ/シカゴ饗」を覚えていてくださり光栄でございます。あれはいい演奏なのでぜひ試してみてくださいネ!
たまたまシューリヒトの演奏を聴いたら、ふと「スコットランド」に似ていると思いました。薄暗い情緒がたっぷりなところが。
とかいって、フィンガルの洞窟が実際にはコウモリが飛び交う無粋な場所だったら、ズッコケますね。
セル/クリーヴランド管の演奏はよさそうですね。普段は硬いイメージですが、ときおりみせる柔和な感じが新鮮です。
2007.11.06 17:52
無題 - neoros2019
Re:neoros2019さん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司
コメントありがとうございます。
紹介の盤はオムニバス盤で、他に「未完成」、「ハフナー」、「ベト1」、「ブル8」といったラインナップです。ブラームス2番、ほしいところです。
シューリヒトは実際に聴くまで想像のつかない、意外性のある指揮者だと思います。侮れません。
ヤフーブログを拝見しました。バッハとショスタコ、聴きたくなりますね!
2007.11.09 23:14
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