バーンスタイン指揮ウイーン・フィル他の演奏で、ベートーヴェン「フィデリオ」を聴きました(1978年4月、ウィーン、ムジークフェラインザールでの録音)。
このオペラを生で昔聴いたことがあります。
1987年のベルリン・ドイツ・オペラの引越公演の一環として演奏会形式で上演されたもので、F=ディースカウが確かドン・フェルナンドを演じていたはずです。
当時はオペラを滅多に聴かなかったから、わけのわからぬまま2時間を椅子の上で過ごしたものです。
そして36年経た今(この間、たぶん全曲通して聴いていない)、じっくり聴いてみた感想は、「いきりたっている」の一言。
ベートーヴェンの中期の作品はいきりたっているものが少なくないと見立てているのですが、「フィデリオ」はその最たるもののひとつではないでしょうか。バーンスタインのドスンと重いオーケストラも拍車をかけているような。
歌は誰も聴きごたえがあります。
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ:レオノーレ)
ルネ・コロ(テノール:フロレスタン)
マンフレート・ユングヴィルト(バス:ロッコ)
ハンス・ゾーティン(バス:ドン・ピツァロ)
ルチア・ポップ(ソプラノ:マルツェリーネ)
アドルフ・ダラポッツァ(テノール:ヤキーノ)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン:ドン・フェルナンド)、他
ウィーン国立歌劇場合唱団
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