ベイヌム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏で、ベルリオーズ「幻想交響曲」を聴きました(1951年、アムステルダム・コンセルトヘボウでの録音)。
モノラルだけど、音は思ったより明瞭なので、副声部の動きがよくわかるし、打楽器金管楽器の強い音もしっかり捉えています。
演奏は全体を通して、いくぶん速めのテンポでグイグイと流れよく進みます。2楽章は色気のあるハープが素晴らしく、まさに夢のよう。3楽章は佇まいが凛としているし、弦の拡がりはまるでステレオ録音みたい。
4楽章のトランペット、こんなに朗々と高らかなのは初めて聴くかも。痛快。5楽章のラストはアッチェレランドで畳みかけており、チューバの切れ味には興奮させられます。
ベイヌムを知った頃は、ドイツ物を中心としたレパートリーなのだと勝手に思っていたけど、ずいぶんといろいろな曲を録音しているのですね。
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