カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏で、ベルリオーズ『幻想交響曲』を聴きました(1964年12月、ベルリン、イエス・キリスト教会での録音)。
カラヤンは確か70年代にもこの曲を録音しており、それは何度か聴いた覚えがあります。彼らしい、壮麗で滑らかなベルリオーズ。潤いのある録音加減と相まって、標題の雰囲気たっぷりの演奏との印象。
この64年録音もほぼ同様のスタイル、でもこちらのほうがいくぶんパンチ力が強いよう。断頭台への行進のトランペットは鋭角的につんざいているし、終楽章のラスト3分のトロンボーン、チューバ、ティンパニの鳴りっぷりはド派手で、ドスをきかせながら最後まで一気に突き進みます。
これは気持ちのいい演奏。
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